
大熊製薬は、韓国国産第34号新薬である「フェクスクル錠(成分名:フェクスプラザン塩酸塩)」について、新たに胃炎の...
(写真=大熊製薬)
大熊製薬は、韓国国産第34号新薬である「フェクスクル錠(成分名:フェクスプラザン塩酸塩)」について、新たに胃炎の効能・効果に対する健康保険の適用承認を取得し、10mg剤形の製品を新発売したと発表しました。
この適用拡大により、年間500万人以上と推定される韓国内の胃炎患者に対して、より迅速かつ効果的な治療オプションを合理的な費用で提供できることが期待されています。
フェクスクルは、**P-CAB(カリウム競合型酸分泌抑制薬)系に属する新薬で、従来のPPI(プロトンポンプ阻害薬)**の限界を補う目的で開発された胃腸疾患治療薬です。迅速な胃酸分泌抑制効果により、治療初期から症状の緩和が期待でき、食事の影響を受けずに服用できるため、服薬の利便性と患者の服薬遵守が高いとされています。
また、1日1回の服用で長時間の薬効維持が可能であり、服薬管理が求められる患者にも適した選択肢として注目されています。
加えて、複数の疾患を抱える患者においても薬物相互作用のリスクが比較的低い点がフェクスクルの特長の一つです。従来薬では懸念されていた肝酵素誘導や阻害による相互作用の負担が少ないため、多疾患併存のケースでも広く使用可能と見込まれています。
大熊製薬は、今回の保険適用により、フェクスクルが急性胃炎から慢性胃炎までをカバーする新たな標準治療薬として定着することを目指しています。保険適用により、患者はフェクスクルを処方される際、薬価の約30%のみを自己負担すればよく、経済的負担の軽減も見込まれます。